ネイティブ・ハワイアンの護身銃

θ=5 β=5

前提:
外国人の実業家がヒラサワに取り入ってもオイシイことは何もない。彼らの関心はカネであり、ヒラサワは彼らが「まとまったカネ」と呼ぶほどのカネなど産まない。

これはプーケットの、ある不良オヤジの話である。そして、なにもかも話して良い、という許可も得ている。

万国点検隊2007「P-0」の実施にあたって、諸々融通の利くホテルを探していたところ、ある旅行エージェントに紹介されたのが、今回点検隊で使用することになった「●▲■α・XX△ッπ・リゾートΣ□◇」だ。通常、点検隊で使用するホテルには、事前に点検隊の性質を説明し、どの程度の協力が得られるかを確かめるため、ヒラサワは挨拶に行く。その際、大勢の参加者を連れてくるありがたいお客として、ホテル側のオーナーも形式的な挨拶のために出向いてくる。通常はそれっきりで、二度を姿を現すことはない。当然のことながら彼らの関心は動員数であり、ヒラサワがどんな人物なのかについてはまったっく関心が無い。私がマイケル・ジャクソンじゃないことだけ知っていればそれでいいのだ。

さて、件のホテルに到着したヒラサワとsato-kenは、オーナーのお出ましを待っていた。その時現れた男に、同行した日本人エージェントが「やあ」というニュアンスでラフな挨拶をした。坊主頭にアロハシャツとジーンズ。肩にはショルダーバック。そしてサングラス。この人は現地のコーディネーターなのだろうか。ホテルの従業員には「さん」付けで丁寧なタイ語で話しかけている。しかし、ヒラサワは、この人物に警備員が最敬礼をしたのを見逃さなかった。まさか・・・。まさかである。その人物はオーナーのvichan 氏であった。どう表現すればいいだろう。彼は昔東京でよく見かけた不良中年といった風情である。

そのままホテル内のレストランへ行く。 vichanは今までのオーナーとは違い、形式的な話はしなかった。驚いたことに彼はヒラサワのWebページを熟読していて、「白虎野の娘」もDLして聞いていた。いきなりAMIGAの話になり、テクノの話になる。彼は、ヒラサワの音楽は彼のスタイルではないが(なんと正直な)、活動姿勢には非常に関心があると言った。彼が今まで会ったオーナーとは違うとはいえ、ヒラサワは鵜呑みにはしない。お客様を迎えるにあたり、他の人以上に努力する人なのだろうと関心したにすぎなかった。彼はインタラクティブ・ライブに興味を示していたので、LIMBO-54のDVDを渡した。どうせ見ないだろうが・・・。そうこうしているうちに21時をまわり、我々はSimonの21時30分からのショーを見るためにオーナーと分かれた。

ショーが終わったのは約23時。そのあとしばしSP-2と歓談してホテルに戻ったのが0時ちかく。すると、ホテルの入り口付近にぽつんと人影が。よく見るとvichanだった。我々が帰ってくるのをずっと待っていたのだ。車から降りる私に彼は何と言ったか。

「ヒラサワさん!セイレーンと庭師KING!私はこの二曲に殺された。すばらしい。」

彼はそれを私に伝えるために、そこに立っていたのだった。何故彼がその二曲の名前を知っていたか。我々がSimonに行っている間、LIMBO-54を見たからである。それでも私は鵜呑みにしなかった。「普通そこまでやるか!?」と、関心したたけだった。

つづく。