前立腺よオマエもか-1

β=4 θ=6

エカパン・チンタラポン。

はて、何のことやら?・・この奇っ怪な響きはれっきとしたタイ人の名前である。日本人の感覚ではいかにもテキトーな人格をイメージしてしまいそうなこの名前の本人はそれほどテキトーでは無いがタイ人という意味においてはテキトーかもしれない。

エカパンはゲイのチンタラポンである。チンタラポンはまた、私の友人としてエカパンである。エカパンはよくE-MAILで「日本人のボーイフレンドが欲しい」と言っているが、私にはその手の資源が無い。立候補者はケイオスまでメールで応募してください。うそ。

さて、エカパンは、日本人のボーイフレンドを持っているというゲイの友人から奇妙な事を聞かされ、探求心を刺激されてしまった。刺激されてから一ヶ月後、ようやくエカパンはインターネットの中へと探求の旅に出かけたのである。刺激から一ヶ月も後に。。。やはりエカパンは正真正銘のチンタラポンかもしれない。エカパンがたどり着いたウエブページは日本語だらけでさっぱり分からなかった。そこでエカパンは、チンタラと思案のあげく、ポン!とヒラサワにメールを出した。何と書いてあるのか教えて欲しいと。

勿論ヒラサワは素早く指定のURLに到着。エカパンの旅が何処へ向かうものかを素早く了解した。エカパンの目的地は、前立腺であった。ゲイなるチンタラポンが目指したその泉は、不思議な泉であった。

話は逸れるが、成長期を迎える前にホルモン療法を始めたカトゥーイは、次第にウエストがくびれ、骨盤が横にせり出してくる。ついには胸も女人の意匠を獲得し、母乳まで湧き出す結果となる。逆もまたしかり、男性ホルモンの投与で女性はイカツイ体に成り、ひげ面のオッサンへと変身する。これは身体の神秘である。一方、内なる異性原理を明らかにしたユングは心の神秘をもって凡人ヒラサワの眼をパチクリさせた。心身の内部に対極の性を隠し持つわたくし達はどんな生き物なのか。

話を素早く戻そう。それは不思議な泉であった。エカパンの探求心を刺激したのは、男の前立腺に隠れて、一般的には一生姿を現さない女性だった。また奇っ怪な。しかし、しばしば女性の立場を受け持つ境遇にあるゲイのチンタラポンにとって、その隠れ家をこじ開けることは大きな関心事である。ピチェット先生とて見逃しはしまい。

つづく。