これは宣伝行為です。

ヒラサワの音楽制作には欠かせない存在としておなじみの鎮西音響技師。彼がどうした風の吹きまわしか突如タイアロマに関心を持ち販売会社まで設立してしまった。音響技師とタイアロマという分からないような分かるような関係に私も興味津々だ。人前で話すのが苦手な鎮西技師と知りつつも、ここに宣伝のチャンスを与えるべく短いインタビューを試みた。はたして成立するか否か。いざ。

H=平沢 C=鎮西

H:問う。何故にタイアロマか?
C:私もそういう口調でしゃべらなきゃダメですか?:
H:ガク。いいですよ別に。
C:えーと、平沢さんの物販でタイアロマを扱ったことがきっかけですね。
H:それまではタイアロマに限らずアロマオイルに興味は有ったんですか?
C:いえ、全然無かったです。
H:それが何故関心を抱くようになったかと問われるならば?
C:私だって過去に平沢さんの仕事でタイに何度か行ったことが有りまして。
  マッサージ屋さんなどで使われている身の引き締まる香辛料のような
  スカっとしたオイルの香りや、ミントなんかの清涼感のある香りには
  好感を持っていたんです。それで、平沢さんの物販で扱われたオイルを
  嗅いだときに、いろんな香りの層をすり抜けてくるように、その清涼感
  のある香りを感じたんですね。で、こりゃいいやと思ったんです。
H:なるほど。でも普通ならそこからコレクションが始まったり、日常的に
  取り入れてみたりということが始まると思うんですが、会社設立まで
  行くとは驚きましたね。
C:そうですか。ダメですか。
H:ダメじゃないですが。そもそもエンジニアが抱く関心事とはあまり
  思えないのですがね。
C:ダメですか?
H:だからダメじゃないですよ。アロマオイルとレコーディングとは
  何か通じるものがありそうですね。
C:別々にある音をある意図を持って関連づける結果、音楽としての
  形が生まれるということと似ているところがあります。
  別々に存在している香りを、ある意図を持って混合することで
  目指した香りが生まれるということですね。
H:なるほど。では鎮西さんオリジナルの混合によるアロマオイルが販売
  されるわけですね?
C:全てがそうじゃないですけど、何種類かありますよ。
H:たとえばどんな?
C:言葉では難しいですが、西洋のアロマものとは違うものです。
  南国の葉に滴る朝露に忍ばせた明晰さ、とでも言いましょうか。
H:わ、すごい表現。でも、一般的にアロマオイルというと休息的な
  ニュアンスを感じますが、そこに明晰さが加わると。んーー。
C:そうですね、非常に透明感のある休息です。
H:おお、またすごい表現。その言い回し全部鎮西さんが考えたんですか?
C:失礼な。でもアロマを表現する時は音のミックスで使う表現を
  そのまま当てはめることが出来るんですよ。「透明感」とか「明晰感」
  とか。
H:なるほど、タイアロマは技師を詩人に変える。
C:明晰な香りと言えば平沢さんがチェンマイから持ち帰ったモン族の
  呪術に使われるオイルの香りもそうでしたね。
H:ああ、なるほど。でも良く覚えてますね。あれは小さな瓶の中に数種類の
  ハーブがオイル漬けになったものですね。確か私が持ち帰ったのは
  大事な交渉時に唇に塗ると必要適切な言葉が無意識的に出てくると
  されている呪術用のオイルですね。
C:そうだったんですか。でもあの甘い中にも明晰さがある香りは何か
  安心を超えた安心という感じがしますね。何か大きな存在に見守られて
  いるというか。
H:今日は絶好調ですねえ。
C:ダメですか?
H:ダメじゃないです。
C:その安心感のようなものをタイのマッサージ屋さんの香りにも感じていたんだと
  思います。そして平沢さんの物販の中にもそれを感じて、虜になったんでしょうかね。
H:おお、深いですねえ。モン族の呪術アロマですか。悠久のクメールの英知ですね。
C:そうです。西洋ものには無い深さを感じます。
H:ところで、Webショップで販売するそうですが、一般的にはまだ馴染みの薄い
  タイアロマをどうやってプロモーションするんでしょうか?
C:そこなんですよ。まずは検索エンジンの上位にリストされることを考えなくちゃ
  ダメですよね。上位にリストされる条件として、そのサイトがどれだけ多くの
  サイトからリンクされているかというのがあるじゃないですか。
H:なるほど、私のリスナーのサイトからリンクして欲しいと。
C:あ、言いにくいことをキッパリと…。
H:だそうです。みなさんどうぞよろしく。ところで鎮西さんのショップの名前と
  URLを教えてください。
C:あ、はい。照れるなあ。ショップの名前は「彩漣(SAIRENと読む)」です。平沢さんぽい
  でしょ?で、URLは http://www.sairen.net/です。
H:だそうです。で、いつオープンですか?
C:もうすぐです。なにぶん人手不足なもんで、でも8月25日にはオープンさせますよ。
H:あ、言い切りましたね。
C  : ええ、言い切りましたとも。

一応成立。