θ=5 β=5

02:Big Brother

初期のP-MODELにこのタイトルの曲が無いのが不思議なくらいだ。9・11以降この名称を知る人も増えたことだろう。もはやSF世界の話ではないと感じている。おっと、ここでは深入りは禁物。外見だけに留めてさっさと進めよう。

80 年代テクノ風のチープなリズムBOXとドラムパターンだが、他の曲とのバランスを取るために音質を少し汚してある。80年代のリズムBOXをシミュレーションしたキック・ドラムは貧相なクセに低域が豊満だ。カーステレオで聴く時には注意されたし。人の迷惑も顧みず、大音量でバカテクノを聴くアホウと勘違いされたくなければ、信号待ちではボリュームを下げるべし。痙攣するシンセサイザーと、盛り上がらないコーラス。いわゆるサビと呼ばれるパートがあるが、ヒラサワものとしては若干風変わりなサビかもしれない。勢いモノ。

03:アンチ・ビストロン

これも80年代風と言えなくもない。何のヒネリも無いベースと、ドラムの亜種パターン、ヒラサワものとしては風変わりな歌詞、バカげたギター・ソロは音楽をナメている。それにしても亜種音からのメッセージには翻訳困難な言葉が多く含まれている。

「ファイファイ屋」「フェイイェイ派」「ヤイファイ人」

などなど。

冒頭からひっくり返る奇妙なヴォーカルが、歌というものをナメている。

次回「崇めよ我はTVなり」に続く。